札幌STAYでアフターゴルフも充実！ 憧れのトーナメントコースを巡る、北海道ゴルフ旅のススメ

広大な北の大地で極上のコースコンディションの中、プレイする。
北海道ゴルフの醍醐味とは。

北海道の本格的なゴルフシーズンが始まるのは5月。どのゴルフ場も11月以降、冬季はクローズしているため、長い期間、誰も足を踏み入れていないフェアウェイやグリーンはぴっかぴか。まるで高級絨毯を敷き詰めたような、最高のコンディションでプレーヤーを出迎える。だが、美しさに見惚れていては、痛い目に遭うので要注意。

スタート前には、直接芝から打てるドライビングレンジで練習を。

というのも、北海道のコースの多くは洋芝を採用。葉が細かくて柔らかい洋芝は、フェアウェイでもボールが沈んでしまため、しっかりと上からクラブを入れない限り、ボールが前に飛ばないのだ。毎年夏には複数のトーナメントが北海道で開催されるが、プロたちも洋芝には苦戦しているとか。だから、もし我々アマチュアが洋芝のコースでグッドスコアが出せたなら、それは自信を持っていい。

ラフに入ったらボールが見つからないことも。

日帰りゴルフを強行するツワモノもいる。

そんな、腕試しにぴったりなコースの多くは、札幌の玄関口でもある新千歳空港の周辺にある。「ミネベアミツミレディス北海道新聞カップ」開催の真駒内カントリークラブ、「ANAオープンゴルフトーナメント」開催の札幌ゴルクラブ 輪厚コース、「北海道meijiカップ」開催の札幌国際カントリークラブ 島松コース。いずれのトーナメントコースも、空港からは1時間圏内。つまり、朝イチのフライトで飛び立てば、10時のティーオフにも余裕で間に合う。

北海道クラシックゴルフクラブのレストランメニューの一例。

クラブハウスのレストランメニューも魅惑的。海鮮丼やジンギスカン、スープカレーといった北海道の名物料理がオンメニューし、胃袋まで満足させてくれる。他にも非日常感たっぷりのラグジュアリーなリゾート感や本州とは全く異なる大自然のパノラマなど、北海道ゴルフの魅力はいくつもある。

さぁ、それでは札幌STAYの際に是非とも訪れたい、北海道を代表するコースを紹介したい。

帝王、ジャック・ニクラスが設計したゴルファーの理想郷
「北海道クラシックゴルフクラブ」

日本有数の競走馬の故郷、北海道勇払郡。そんなロケーションに広がる北海道クラシックゴルフクラブは、足を一歩踏み入れた瞬間から、非日常の世界が広がる。檜とヒバで造られたログハウス風のクラブハウス、自然光がたっぷりと降り注ぐレストラン、そしてまるで絵画のように美しい風光明媚なホールの数々。フェアウェイを歩くと、すぐ横に放牧中の馬の姿を見ることも。

どこを切り取っても絵になる美しさ。

木の温もりを感じるレストランでは、北海道ならではの料理を堪能。

「自らの故郷である"ミュアフィールド・ヴィレッジ"をイメージして設計した。私が手掛け日本のコースの中で、最高のコースであることは間違いない」とは、設計したジャック・ニクラウス。その言葉通り、18ホールすべてがアート性と戦略性に富み、ただ、コースに身を置くだけで、静かな高揚感に包まれる。

「2016年 日本プロゴルフ選手権大会」を開催。

檜の香りに癒されるバスルームにはサウナも完備。

コースコンディションの素晴らしさでも知られ、いつ訪れても高いクオリティをキープしているのも、名門たる所以。北海道のコースの中でも、「一生に一度はまわってみたい」と多くのゴルファーが憧れる唯一無二のコースだ。

幾多の名勝負の舞台となったチャンピオンシップコース
「ザ ノースカントリークラブ」

毎年7月に行われる男子ツアー「長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップゴルフトーナメント」の開催コースであり、あの青木功が設計したことで知られるザ ノースカントリークラブ。日本初のオールベントコースであり、高低差約5mという北海道らしいフラットなコースレイアウトが特徴だ。とはいえ、一見するとやさしそうだが、その戦略性は高く、いずれのホールも正確なコースマネジメントとスキルが必要になる。

新千歳空港から約15分とアクセスの良さも抜群。

池に囲まれたアイランドグリーンが印象的な16番パー3。

特に最終3ホールは池が絡み、エキサイティング。トーナメントにおいても幾多の波乱を起こしてきただけに、最後まで集中して臨みたい。

だが、タフなホールが続く中にも、プレーヤーの心を和ませてくれるホールもある。それが7番、パー3のショートホールだ。バンカーの中にある北海道をかたどった花壇が美しく、最も”映える”ホールと言われている。

花壇は5月上旬から10月初旬の季節限定。

プレーヤーを出迎える正面入り口。

「マスターズが行われるアメリカ、オーガスタの華やかさとイギリスの名門、セントアンドリュースのようなタフさを備えている」と青木氏本人が語る、北海道を代表する一流コースだ。

美しい森の中、コースと対話する幸せを噛み締める
「桂ゴルフ倶楽部【GRAND PGM】」

「ニトリレディスゴルフトーナメント」の舞台、桂ゴルフ倶楽部は北海道の雄大な自然と存分に対話することができる稀有なコースだ。自然の豊かさを物語るのは、18番のフェアウェイにある樹齢200年を超えた桂の木だ。水や空気のきれいな肥沃な大地にしか育たないと言われる桂の木は、コース名の由来でもあり、“御神木”として倶楽部を守り続けている。

森と動物たちとの共存を目指す象徴でもある桂の木。

8月22日から25日まで「ニトリレディスゴルフトーナメント2024」が開催された。

広大な敷地ゆえ、27ホールの造成が可能だったというが、名匠、ロバート・トレント・ジョーンズJr.はあえて18ホールで設計。すでに与えられている景観を生かし、さらにそれを磨き上げることを第一に考え、「美しい木々の別天地の創造」を目指したとされる。

美しいコースはプレイ中だけでなく、明るく開放的なメインダイニングからも見渡せ、視界いっぱいに緑が広がる。そんな空間で味わえるのは、北海道近海でとれた新鮮な海の幸や四季折々の山の幸だ。

昭和27年の創業以来、受け継がれている秘伝のタレは白米ともビールともよく合う。

道産小麦を使用した中太ちぢれ麺にオリジナルの味噌をベースにしたカレー風味のスープが絶品。

北海道三大味付けジンギスカン、『長沼ジンギスカン』の特上肉、倶楽部名物の『桂特製　味噌カレーラーメン』など、ランチタイムが待ち遠しくなるメニューがずらり。

美しい森を目に焼き付け、お腹いっぱいになったら、オリジナルグッズを買って帰路につく。それがここでの黄金パターンだ。

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それでも時間を惜しんで、
札幌市内でもゴルフをプレイしたいあなたには。